小学校の図書室で借りてきたプログラミングの本
私は子どもが図書室でどんな本を借りてくるのか、毎回とても楽しみにしています。どんなものに興味があって惹かれるのか、本人の考えや個性が垣間見えるからです。
今回紹介するのも、小学一年生の秋に借りてきた本でした。えっ!プログラミング?今まで興味がある様子はなかったのに、と驚いたのを覚えています。
ただプログラミングは必修化されたので、そのうち小学校で習うはずなんですよね。本人に興味があるなら、早くても読んでみて損はないと思いました。
プログラミング必修化!いつ何年生で習うの?
プログラミング教育=パソコンのプログラミングではない
いつ習うのだろう?と調べたところ、プログラミングという教科を新設するわけではない、とのこと。あらら?いきなり混乱しましたが、必修化は「プログラミング的思考を取り入れる」という意味でした。
プログラミング的思考とは、おもちゃやカードでもよくある「命令を組み合わせて動かす」ことですね。なので、低学年の国語や音楽でも取り入れられることもあるそうです。
学校にもよるがパソコンでのプログラミング教育は高学年から
私はプログラミングと聞いて「パソコンでコードを組み合わせてプログラムを作る」ことをイメージしていました。そういったプログラミングは、理科や算数の一環として5,6年生から行われるようですね。このときに授業で使われることが多いのが「Scratch」という、今回の本で解説されているソフトです。
Scratchとは?
ブロックを組み合わせてプログラミングを作るソフト
「Scratch」は誰でもブラウザ上で簡単に利用することができる、マサチューセッツ工科大学メディアラボによって開発されたプログラミング言語です。
指示の書かれたブロックを組み合わせてプログラミングを作るので、視覚的にプログラミングの仕組みを学ぶことができる優れもの。子供向けのプログラミングスクールや、小学校でのプログラミング教育でも多く採用されているソフトなんですよ。
完全無料なのでパソコンがあれば気軽に挑戦できる
本を読んだ息子に「これやりたい!」と言われ調べて驚いたのですが、なんと無料でできるプログラミングでした。パソコンとネット回線があれば、気軽にプログラミングが作れます。
無料のアカウント登録をするとセーブができる
アカウントを作成しログインすると、作品をネット上にセーブできるようになります。保存されたデータは非公開ですが、公開したり共有することも出来ますよ。
『まんがでプログラミング Scratch3.0編 進め!けやき坂クリエイターズ』
まんがパートは低学年でも分かりやすくて面白い
子ども向けの本なので、全ページカラーで漢字に読み仮名もあります。またマンガ自体が面白く、プログラミングに失敗したキャラクターのコマでは大笑い。何度も読み返しては笑っていました。
インターネット上には個人情報を書かない、などの注意点にも触れられているので、小学生が読む入門書としてちょうど良い内容です。
「プログラミング」とは何か、どんなことが出来るのか?を理解するのに、読みやすく学べました。
解説パートの実践は高学年向け
実際のプログラミングは解説パートを読みながら行うことになります。こちらも読み仮名はあるものの、じっくり読んで、手順通りに進める必要があり高学年向けの印象を持ちました。むしろ、プログラミング経験のない大人が読んでちょうど良いかも?
なので私が内容を読んでサポートしつつ、一緒に手伝いながらプログラミングを作ってみました。それでも思い通りに動かせなかったりと、試行錯誤。低学年が一人で作るのは難しいものの、何度も挑戦して少しずつ出来るようにはなる、というレベルです。
解説パートは高学年であればしっかりと活用できたという口コミがあったので、ゆっくり楽しもうと思います。
本はバージョン違いに注意
実は子どもが借りてきたのは「2.0」でした。比べてみるとほとんど内容は変わりませんが、実際と多少表示が違う部分も。今回は気に入って本を購入することになったので、現在のバージョンである「3.0」にしました。もし購入される時は、バージョンを確認して最新のものを選ぶのがオススメですよ。
ローマ字や座標の勉強になる
文字を入力する場面は少ないので、難しいようなら大人が少し手伝う程度でも十分遊べます。
うちの場合、本人の希望と、いつか習うことだし、という私の思いでローマ字入力にも挑戦しました。ローマ字表を印刷して見ながらの作業になりますが、一度に入力する文字数は少ないことがほとんどなので楽しめる範囲でしたよ。
またプログラミングでは座標も使用します。こちらも、分からなくても遊べますが、きちんと分かればより楽しめます。息子の場合は将棋を習っているので、基本の説明ですぐにイメージできたようでした。
地域イベントのプログラミング体験がスムーズに楽しめた!
プログラミングは必修化されたこともあり、地域のイベントや習い事としてもよく目にするようになりました。でも「一年生にはまだ早いかな」と思っていたんですよね。
またプログラミングでロボットを動かす無料体験は、早い段階で予約枠が満席になることがほとんど。イベントではドローン体験と双璧をなす、小学生向けの超人気体験!なので今までは無理に挑戦しませんでした。
それが一年生の終わりに参加したイベントで、ちょうど枠が空いていたので体験してみることに。体験時間は30分しかない上に説明もあるため、実際にプログラミングできたのはほんの少し。でもだからこそ、事前に家でやっていて良かったです!基本のマウスの動きである「クリック」「ドラッグ」が出来るようになっているので、短い時間でもしっかりプログラミングを楽しめました。
まとめ:プログラミングに興味を持ち始めた子にピッタリの一冊
「Scratch」は、パソコンとネット環境さえあればプログラミングができる無料のソフトです。そんな小学校の授業でも使われることが多いソフトに、興味はあるけどまた難しいかな、という年齢でも好きなだけ遊ぶことが出来ます。
プログラミングってどんなもの?という入門から、実際にゲームを作るところまで解説があるので、プログラミングに興味を持ち始めた子にピッタリの一冊ですよ。
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