小学生になると登校時間など、決まった予定に合わせて動くことも増えます。しかし子どもは準備や行動に時間がかかり、なかなかスムーズにはいきません。
わが家でも帰宅後は余裕がなく、やることに追われる毎日でした。あまりに時間が足りないので「寝るのが早すぎるのでは?」と、子どもの適切な睡眠時間をネットで調べたことも。
この記事では理想のタイムスケジュールをこなすことが難しい低学年でもできること、子どもの生活リズムの整え方や押さえたいポイントを、生活習慣に重要とされる「勉強(学習)の3点固定」を中心に考える方法をご紹介します。
また、わが家の小学生(低学年・学童なし)の平日タイムスケジュールについても書いています。家庭によって、子どもによって違いはありますが、一例として参考になれば幸いです。
勉強(学習)の3点固定とは
勉強の3点固定とは、1日のスケジュールのうち「起床時間」「学習開始時間」「就寝時間」を決めて固定する、という習慣です。中には4つ目として「夕食時間」を加えた考え方もあります。
「起床時間」と「就寝時間」を決めておくことにより、まずは大切な睡眠時間を確保できます。次に「規則正しい生活と、勉強の習慣化」をすることで、体に無理なく勉強を続けられる効果を期待できる方法です。
中高生になっても続けられるとは限りませんが、親の話を素直に聞いてくれる年齢の間だけでも、生活習慣の意識を作っておきたいという作戦です。
睡眠の整え方とちょうど良い時間の探し方
睡眠は成長期の子どもにとって心と体を作るための大切な時間であり、小学生の理想の睡眠時間は「9~12時間」とされています。しかしながらつい夜更かしをしてしまったり、休みの日は遅くまで寝ていたりと、分かっているけど整えられない部分ではないでしょうか。(出典:厚生労働省・健康づくりのための睡眠ガイド)
子どもの睡眠サイクルを観察
ちょうど良い睡眠時間や就寝・起床時間は、子どもによって、成長過程によっても異なります。そこでまずは、その子にとってちょうど良い睡眠スケジュールを探すことから始めます。子どもがどれくらい寝た時に、起床後の機嫌が良かった・悪かったかを観察(記録)する方法です。
起床時間を固定する
次に起床時間を固定して、寝る時間を調整してみます。学校の登校時間に合わせて「朝起きる時間の固定」を目指してみてください。
ただどうしても寝つきが悪かったり、習い事やお出かけの都合で寝る時間が遅くなってしまう日もあると思います。起床時間の固定はあくまで目安、少し意識したい目標くらいの気持ちで、ゆるく続けていくのが大切です。
ちなみに息子の睡眠の様子を見たところ、就寝時間が遅くなる(=睡眠時間が短い)と翌朝は起きるものの、学校から帰っておやつ後や宿題中に寝てしまいました。さらに寝起きが良く、大人が起きると一緒に起きるので起床時間は早めで固定することに。
いろいろと様子を見た結果、低学年現在では「最低でも9時間半、できれば10時間の睡眠」が必要なことと、「早寝早起きスタイル」が合っているようだと分かりました。
小学生の睡眠時間はどれくらい?
参考までに小学1年生の実際の睡眠時間はどれくからいか?というと、学研教育総合研究所の平均値から計算した結果「9時間20分」でした。同様に平均就寝時間は21:17、起床時間は6:37です。
また他学年では、登校時間があるため起床時間は全学年でほぼ同じでしたが、就寝時間は小学6年生で21:59、睡眠時間は「8時間39分」と遅く短くなっていきます。(出典:学研教育総合研究所2023年10月調査より)
わが家の平日タイムスケジュール
ここからは、うちの子(低学年・学童なし)の平日タイムスケジュールです。「早寝早起き」傾向ですが、夫の出勤時間が登校時間と同じなこと、一人っ子なこともあり、結果的に子どもの生活時間を中心としたスケジュールで過ごしています。
起床から登校まで
6:00 起床
朝6時に起こしますが、早く寝た日や暖かい季節は時間よりも早く起きることも。逆に一度では目が覚めず、6:15にもう一度起こすまで起きないこともあります。
6:15 将棋の対局
夫(お父さん)と将棋の対局をするのが日課になっています。朝食までに終わらない時は、スマホで写真を撮って中断。
6:30 朝食
朝ごはんは食パンやご飯、お餅などカンタンなものを。フルーツやヨーグルト、ミロを組み合わせたりもします。20~30分で食べ終わります。
7:00 朝の準備
朝の時間はテレビ禁止、油断するとすぐ夢中になってしまい準備が全く進まなくなるからです。
7:30 読書
準備が出来てもテレビを付けるとウッカリ時間が過ぎてしまうので、それ以外のことをします。自由時間ですが本が好きなので、大抵は読書をしてることが多いです。
7:45 登校
学校へは子どもの足で10分くらい、この時間に登校班で集合し登校しています。
下校から就寝まで
1年生の帰宅時刻は大体14時~14半ごろでした。子どもの通う小学校は、全学年の下校予定時刻が1ヵ月ごとにホームページに掲載されるシステムです。2年生になると15時帰宅の時間割が増えました。
15:00 帰宅・おやつ
帰宅後は手を洗って着替えておやつです。あまり量を食べないタイプで夕飯の時間も早いため、少しだけ。
15:30 宿題
早く終われば自由時間!なのですが、1時間以上かかることが多く大変でした。。答えは分かるのに集中力が続きません。特に漢字の書き取りに時間がかかっていました。
2年生2学期の後半になってやっと、30分程で終わるように。
宿題後~16:45 自由時間
自由時間ですが、大抵はこの時間が短いため外で遊ぶことはありません。たまに下校時刻が早く、宿題が早く終わった日には公園や友達の家へ行くことも。(小2現在、平均して月1回程度)
性格的にも学校があった日の放課後は自宅でゆっくりしたいようで、本を読んだりテレビの録画を見たり一人で遊んでいます。ゲーム(Switch)は原則休日のみルールです。
16:45~17:30 お風呂
お風呂は夕飯前に入るため、他の家庭よりも早いと思います。
以前は帰宅後すぐ(14時半ごろ)お風呂に入っていました。すぐお風呂にすると感染予防にもなるし、疲れて寝てしまっても困らないというのが理由です。
小学校入学後しばらくして「宿題をするのにお風呂の後では眠くなる」という本人の主張により、宿題より後になりました。
17:30 自由時間
この時間に将棋の問題(詰将棋や次の一手)をすることを日課にしています。といっても5分もしない程度で、あとは本を読んだりテレビの録画を見たり。
18:00 夕飯
寝る時間を考えて色々試した結果、わが家では18時に夕飯がちょうど良かったです。
夕飯は子どもが宿題を始めるタイミングで作りはじめ、お風呂から上がって仕上げたり温めたりしています。しかし入学後しばらくは宿題をつきっきりで見る必要があったため、13時ごろから調理し帰宅前に作り終えるようにしていました。
18:30 自由時間
この自由時間では、大抵は将棋のネット対局(将棋ウォーズ)をしています。疲れていたらテレビの録画を見たり、早く寝ることも。
19:30 寝る準備
歯磨きして着替えてトイレに行って、寝る準備をします。ただ寝る直前にすると面倒になることも多いので、19時などもう少し早めに寝る準備をしてから自由時間にするパターンもよくあります。
19:45~20:00 就寝
早ければ20時、遅くても20時半には寝入っています。習い事のある金曜日や、休日は寝る時間が20:30~21:00ごろになることも。
振り返ってみると、わが家の場合は趣味の将棋にかけている時間が多いと分かりました。他の家庭ではこの部分が習い事や趣味の時間ということもあるかと思います。
まとめ
学年が上がるにつれ就寝時間は遅くなる傾向にありますが、「勉強(学習)の3点固定」を意識することで睡眠時間の確保と、規則正しい生活が身に付きます。もちろん疲れて早く寝る日や寝すぎてしまう休日もありますが、ある程度決めておくことで「子ども自身も予定を考えやすい」というメリットも。
一言に「子どもの生活リズムを整えよう」と言っても、それぞれの家庭や子どもによって最適な時間や出来る範囲は異なると思いますが、できそうなポイントからゆる~く取り入れてみてください。