桃鉄は何歳からできる?子どもと楽しむコツと注意点

子どものこと

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桃太郎電鉄(桃鉄、ももてつ)は、実在する都市を回っていく「すごろく」のテレビゲームです。遊んでいるうちに自然と地理を覚えられるので「勉強になるゲーム」としても話題になり、学校教材にもなりました。

私自身は学生時代に桃鉄と出会いその楽しさはもちろん、地理の知識が自然と身につくことを実感。子どもが5歳になってからは任天堂switchの桃鉄を一緒に遊んでいます。

今回は「桃鉄って何歳から遊べる?」「子どもと楽しむコツや注意点」について、わが家の経験と合わせてご紹介します。

桃鉄ってどんなゲーム?

基本システムはすごろく

桃鉄の基本ルールは、サイコロを振ってゴールを目指す「すごろく」です。最終的には「総資産1位が優勝」であるため、人生ゲームにも少し似ていますね。基本がシンプルだからこそ分かりやすく、子どもから大人まで楽しめます。またコンピューター相手に1人でもプレイが可能なので、一人っ子のわが家も助かっています。

ちなみに桃鉄には一般的なすごろくと大きく違う「物件を購入し資産を増やす」という要素があります。途中の駅で収益率の高い物件を購入することによって、資産を増やしていく必要があるのです。お金を貯めれば勝てるのではなく、お金を上手く使わなければ勝てないゲームと言えます。

目的地や物件が地理の勉強になる

ゲームの舞台は実在の都市、ゴールである「目的地」に到着すると次のゴールがランダムに選ばれるシステムです。また「物件」はそれぞれの都市の特産品や名産品、実在する企業をモデルにした会社を購入できます。

そのため「次の目的地の城崎ってどこ!?」「郡山は何て読むの?」「浜松には新幹線工場があるんだ」というように、ゲームを楽しんでいくうちに自然と都市の場所や特色が学べる!というわけなのです。

桃鉄教育版は学校利用のみ

桃鉄は勉強になるゲームとして教育現場向けの「教育版」が無料でリリースされています。学びたい地域を限定したり貧乏神が出現しないなど、家庭でもプレイしたくなる内容です。

しかし桃鉄教育版の利用は学校教育機関に限られており、家庭では利用できません。また学習塾など学校以外の教育機関でも利用したい!と要望もあるそうですが、現在は対応されていないようです。(2024年1月現在)

実際に学校でゲームをプレイした!というX(Twitter)での口コミを見ると、学校で遊べる時間は限られており、switch版が欲しくなるとの意見も。桃鉄を授業に導入するかどうかも学校によって差が大きいようなので、桃鉄が気になる方はswitch版を買って家で遊ぶ方がしっかり楽しめる、と感じました。

switch版は2つ!前作「令和」と新作「ワールド」

桃鉄は30年以上続く大人気シリーズですが、現在ニンテンドースイッチで発売されているのは通称「令和」と「ワールド」の2種類です。

日本が舞台「桃太郎電鉄 ~昭和平成令和も定番!~ 」

2020年発売の通称「桃鉄2020」「令和」日本が舞台物件駅だけでも339駅とかなり細かい都市まで網羅されているため、住んでいる場所や行ったことのあるような「知っている町」が多く登場します。また「よく聞くけど、どこにあるのか知らない」町について知るきっかけになることも。

世界が舞台「桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~ 」

2023年発売の通称「桃鉄2023」「ワールド」世界が舞台世界中の様々な国や都市が目的地なので、聞いたこともないような都市や名産品まで学ぶことができます。途中出題されるクイズも国旗や世界の半島といった、ワールドな範囲です。

一方で日本の物件駅は4都市のみ。あくまで「世界」を学ぶのに適した内容となっています。

「令和」と「ワールド」どっちがオススメ?

日本が舞台の「令和」と世界が舞台の「ワールド」は、どちらを買っても同じように楽しく地理の勉強になります。そのため「興味がある、学びたい」方を選んで大丈夫ですよ。

ただし新しい方がよりプレイしやすく、進化したシステムになっています。最新のものが欲しいのであれば「ワールド」がオススメ。逆に、面白ければ両方買おうと考えているのであればシステムの古い「令和」からプレイすると不便を感じにくいと思います。

また子どもと一緒に遊ぶ場合、個人的なオススメは「令和」の方です。住んでいる都市など馴染みのある話題が多く、小さな子でも興味を持ちやすいというのが理由です。また「この特産品を食べてみたい」だとか「実際に行ってみよう」と行動しやすいのも日本なので、特にこだわりがなければ日本が舞台の「令和」の方が盛り上がりやすいと感じました。

同じ理由で、海外在住であったり海外へ行くことが多い家庭であれば「ワールド」も楽しめると思います。

桃鉄は何歳からできる?

すごろくができる5~6歳から

桃鉄の基本ルールは「すごろく」なので、すごろくで遊べる年齢であればゲームをプレイすること自体は可能、と言えます。個人差はあるものの、5~6歳なら楽しめるようでした。早い子では3~4歳から家族桃鉄に参加している、といった口コミも。

ただし「物件を購入し資産を増やす」という要素を完全に理解するのは難しいため、ある程度大人のサポートは必要です。割合を習う小学校高学年くらいになると理解が進むため、高学年と低学年の組み合わせなら子ども同士でも遊べる、という体験談もありました。

switchの桃鉄はまだ難しい、でも興味がある!という場合には、桃鉄のボードゲームもオススメです。

わが家の場合*5歳から桃鉄

わが家のすごろく好きの息子の場合は、年中の5歳から大人と一緒に桃鉄で遊べました。しっかり楽しんで盛り上がりましたが、完全なルール把握は難しかったように思います。それでもコツコツと、私と一緒に100年プレイに挑戦して達成したりもしました。

これが小学2年生の8歳となると、ある程度説明をすればおおむね一人でも遊べるように。ゲームシステムだけでなく言葉の意味の理解も増えたためか、以前よりもスムーズにプレイできています。

1年ですっかり忘れた

余談ですが、桃鉄で遊ばなかった期間が7歳の時期にちょうど1年間ありました。ゲーム禁止期間であったり他のゲームをしていたからなのですが、久しぶりにプレイしてびっくり、内容をほとんど忘れてしまっていたのです。

正直「地理の勉強になって良いな」とも思っていたのに、地理はもちろんゲーム内容も大半を覚えていませんでした。(すごろく要素と楽しかった!という気持ちだけ残っていた)

ただサイコロを複数振ることから「かけ算の6の段だけ自然と覚えた」ということがあったりと、得られた部分はありました。地理の勉強のためにと考えているとガッカリするかもしれませんが、桃鉄には地理だけでない要素もたくさんあるので、色んなことに触れられる良いゲームだと思います。

桃鉄を小さな子どもが楽しむコツ

設定で漢字にふりがなを付ける

桃鉄は2021年のアップデートにより、ふりがな表示が可能になりました。文章中の漢字はもちろん、マップ上の地名にも適用されるため大人にも助かる機能です。地理だけでなく漢字を読む勉強にもなって一石二鳥ですよ。

また設定では「文字の表示速度」なども変更できます。こちらもお子さんが読みやすい速さに合わせてみてくださいね。

貧乏神対策!最弱キャラを入れる

最初のゴール以降「貧乏神」というキャラクターが登場し、ゴールから一番遠い人につきます。貧乏神はお金を減らすといったマイナスな行動をとり、時にはより強力なマイナスキャラへ変身してしまうのです。

貧乏神の存在はゲームを盛り上げる一方、小さな子どもにとっては厄介で途中で嫌になってしまう原因になりがち。

そこで「一番弱いコンピュータープレイヤー」をメンバーに入れることで、貧乏神対策をします。最弱キャラは進みが遅く滅多にゴールもしないため、結果的にコンピューターに貧乏神がつきやすくなります。

状況に応じて途中でも設定を変更する

桃鉄はゲーム開始後でも「コンピュータープレイヤー」の強さや「プレイ年数」などを変更できます。最弱キャラを入れたものの弱すぎて面白くない、という場合でも途中から強いキャラに変更すれば楽しく続けられます。

また何年も大きく負けた状態が続くと逆転が難しくなってくるため、状況に合わせてプレイ年数を調整し一旦終わらせて再スタート、ということも可能です。

桃鉄を遊ぶ注意点

ケンカになりやすい

桃鉄には攻撃系のカードがあり、使用することで相手の進行を邪魔したり持ち金を減らすことができます。また必ず誰かにつく貧乏神は他のプレイヤーに「なすりつけ」できたり、突然持ち金を奪われる「スリの銀次」といった理不尽なイベントもたくさん。ゲームとしては盛り上がるのですが、結果的に誰かが不機嫌になったりケンカになる、ということもよくあります。

ケンカを防ぐ対策として攻撃系カードの使用相手はランダムにしたり、コンピューター相手に限るなどルールを決めておく方法があります。

いじめにつながらないように気を付ける

複数人でプレイしていると、いつも最下位になったり攻撃しやすいプレイヤーが狙われてしまうことがあります。特に貧乏神対策として「一番弱いコンピュータープレイヤー」を入れている場合、相手はコンピューターだしいいや!と遠慮なくみんなが攻撃するといじめのようになってしまうことも。。

対策として攻撃系カードの使用相手はランダムにするほか、最弱キャラ以外に強めのコンピューターを「共闘相手」として入れるのもオススメです。

桃鉄の目安時間と切り上げ方

桃鉄は「4人で普通に遊ぶと24分でゲーム内1年」とされています。しかし子どもが遊ぶ場合はもっと時間がかかる場合がほとんど。文字を読むのに時間がかかるだけでなく、選択に悩んだり、知らないことを聞いたりとなかなかスムーズには進みません。

ちなみに8歳の息子の場合、プレイに慣れた段階で3人(相手はコンピューター2人)という条件でも1年に30分近くかかります。

現実時間でタイマー&セーブ

桃鉄のゲーム内では3月の決算で一区切りつきます。毎月始めにオートセーブされますが、「決算後オートセーブ」設定もありゲームをやめるにはちょうど良いタイミングです。

しかしゲーム時間をゲーム内時間で設定してしまうと、予定よりもオーバーしてしまうこともしばしば。そのためわが家では現実時間でタイマーをセットするようにしています。タイマーはデータをロードしてからスタートし、アラームが鳴ると手番の時に設定から「今月だけセーブ」をして終了。

こうすると月終わりにセーブがされるのと、子ども自身も「この月で終わり」という意識になり切り上げやすくなります。

この「今月だけセーブ」は何月でも可能ではあるものの、実は行動不能の状態ではできません。例えば「冬眠カード」を使われて眠ってしまった場合、自分の手番は冬眠が覚めるまで設定も操作できなくなるため注意が必要です。

桃鉄は長期休みの平日のみ

ゲーム時間やルールは家庭によって違うと思いますが、現在のわが家では普段「休日のみ約60分」というルールにしています。ただこれだと桃鉄は間延びしてしまい遊びづらいため、「長期休みの平日は桃鉄ならOK」というルールを導入してみました。時間も50分でタイマーセット&今月だけセーブで楽しく遊べています。

たまにはチートデイ!ひたすら桃鉄

桃鉄は週に1回よりも毎日、もっと言えば一度に長い時間続けて遊ぶとより楽しめるゲームです。家族や親戚が集まるお盆や年末年始は、みんなで桃鉄をするのが定番!という口コミもありました。わが家でも大晦日は年越し桃鉄をしたり(3時間ほどで力尽きましたが、、)、夏休みに長時間プレイに挑戦したりしています。

一人でも、みんなとでも、ゲームのチートデイを作ってひたすら桃鉄をするのもオススメな遊び方です。

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