【2】建売住宅を買って3年!住んだ感想やメリットデメリット*後悔しないためのポイントとは?

生活・暮らしのこと

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わが家は2020年に、地元工務店の建売住宅を購入しました。しかし当初は建売を買うつもりはなく、注文住宅を考えていたのです。さらに購入した建売住宅は当初の希望とは大きく違う条件でした。

今回は理想とは違う建売住宅を購入してどうだったか、3年間住んでみた感想、また後悔しないために押さえておきたいポイントについてご紹介します。

購入までの経緯や値引き率、オススメの探し方はこちらの記事をどうぞ

希望していた住宅の条件

理想と違う建売住宅を購入したわが家の感想を、本来の希望条件と合わせてご紹介します。

  • 駅から遠くてもOK!土地の広さを重視
  • 洗面所とお風呂までの距離が玄関から近い
  • コンロはIHではなくガスが良い

もちろん「駅に近い広い土地」は理想ですが、当然予算オーバーしてしまいます。そのため現実的に考えた条件でした。

駅から遠くてもOK!土地の広さを重視

車を一人一台所有するような地方都市のため、駐車スペースの確保は重要です。夫の通勤も車なので駅からの距離は重視せず、駐車場や庭の広さを優先していました。

洗面所とお風呂までの距離が玄関から近い

間取りの希望として、洗面所が玄関の近くだと帰宅時にすぐ手が洗えて便利だと考えています。また子どもが汚れて帰ることも多いため、洗面台だけでなくお風呂も玄関近くを希望していました。

コンロはIHではなくガスが良い

ガスの火力と調理に慣れていたこともあり、コンロはガス派でした。また停電時でもガスは使える、という防災の観点からもオール電化は考えになかったのもあります。

間取りなどもっと細かい希望はありましたが、大まかにはこの条件で考えていました。

理想とは違う家に住んで後悔は?

実際に購入した家は、先ほどの希望とは真逆の条件です。

  • 駅に近いが狭い土地
  • リビングを通って洗面所とお風呂
  • コンロはIHのオール電化

この家に住んで3年、それぞれこのような考えになりました。

駅に近いが狭い土地

駐車スペースは車2台分、頑張れば3台停められる広さのため一時的な来客は対応可能な程度です。しかし駅に近いので周辺にコインパーキングがあり、年2~3回しかない泊りの来客(両親)くらいなら困りません。また将来、息子が社会人になって自宅から車通勤をするような状況になっても、近くの月極駐車場を借りられそうな環境でした。

リビングを通って洗面所とお風呂

スリッパや靴下を活用し、学校からの帰宅後はお風呂へ直行して足を洗う習慣にしています。今でも「玄関近くに洗面所とお風呂があればいいなぁ」という理想は変わっていませんが、対応し続けることで慣れてきました

コンロはIHのオール電化

IHでの調理は最初こそ難しかったですが、IHならではのメリットや特徴を掴めると活用できるようになりました。IHは煮物が得意ですし、ガスコンロと違って使用していない時に調理スペースとして使えるのは便利です。なにより掃除のしやすさが圧倒的にラクで、次もIHが良い!と思うほど「使ってみると良かった」設備でした。停電時や防災を考えると弱いので、カセットコンロを用意しています。

結論として、3年目である現時点での後悔はなし!という結果になりました。しかしこれから先はメンテナンスの必要も出てくるため、感想が変わってくる可能性がないとは言えません。

妥協しなかった条件

理想とは逆の条件も受け入れたわが家ですが、譲らなかったポイントもあります。

家の前が大きな道路ではない

家のすぐ前に大きな道路や交通量が多い道路がある物件は避けました。騒音や車の出し入れのしやすさ、子どもが危なくないように、というのが理由です。ただし人通りが少ないと今度は防犯面が心配になるため、結局は住む人の生活スタイルや好み次第だとは思います。

小学校に近い

家を買うタイミングが子どもの入学前だったこともあり、小学校との距離は重視しました。子ども一人での登下校や真夏の暑さを考えると、やはり出来るだけ近い方が安心です。

実際に小学校へ通い始めると、車での来場が禁止される運動会などの行事に歩いてラクに行けるので、大人にもメリットが大きかったポイントです。

大きめの倉庫を置くスペースがある

わが家では冬にスタッドレスタイヤを使用するため、庭にタイヤの入る大き目の倉庫を置くスペースが必要です。奥行90cmは必要だったので、他に数件あった建売住宅の中でも倉庫スペースが確保できない物件は諦めました。

今の家は、出し入れしやすいが表からは見えにくい場所に倉庫が置けたのも決め手の一つです。

これらのことから希望する条件とは反対の部分があっても、生活する上で譲れない点を押さえておくと満足度の高い建売に決められると感じました。

建売住宅に住んで感じたメリット

注文住宅に憧れていたわが家ですが、建売住宅を購入し住んでみて実感したメリットをご紹介します。

家や設備が全部セットで安い

建売は同じ家を注文住宅を建てるよりも安く購入できます。これは建築までのプランニングが不要で人件費がかからない、同じ設備をまとめて発注できる、などの理由でコストダウンできるからです。食洗器の有無など設備がどこまで含まれるかは物件にもよりますが、必要な設備は揃っており全部セットで安い!と言えます。

とはいえ好みの設備を選んだり、床や壁紙を決めるのは憧れました。しかし自分のセンスに自身がないこともあり、完成後の全体の雰囲気を見て決められるのは結果的に良かったです。

トータルの費用が分かりやすい

注文住宅を検討していた時は土地によって地盤調査が必要だったり、その結果によって土壌改良になる可能性があるなど、契約後でもかかるお金が読めない項目もありました。さらに地鎮祭や建築中の差し入れといった、こまごまとお金が必要になることもあります。

一方建売はもう完成しているので、トータルで必要な金額は契約時から変更になることもまずありません

思いがけず良い点に出会える

希望していた間取りや設備ではないことが、「使ってみると逆に良かった」ということもいくつかありました。IHの便利さもそうですが、不要だと考えていたタタミの小上がり(段差)も今ではお気に入りです。

またわが家の廊下の窓は高い位置にあるのですが、これが隣家の目線を気にしなくて済みとても良かったのです。明り取りや換気の役割を果たしつつも、目線が気にならない絶妙な設計で大満足でした。

つなぎ融資(ローン)が不要

住宅ローンは物件の完成後でないと実行することが出来ません。そのため注文住宅の場合、土地代や着工代などを先に支払う必要があります。この時に自己資金で土地代等を払うことができれば不要ですが、そうでない場合には費用を立て替えてもらうための「つなぎ融資」が必要となるわけです。

つなぎ融資の金利は一般的に住宅ローンよりも高いため、利用せずに済めばその分が節約になります。

建売住宅に住んで感じたデメリット

メリットもある一方で、不満がないわけでもありません。建売住宅に住んでみてデメリットに感じたことをご紹介します。

理想の間取りや設備ではない

完成済みのすべてセットという状態のため、理想とは違う部分や不要な設備もあります。わが家の場合は浴室乾燥機が不要でしたし、洗面台の素材は汚れが落としにくくイマイチです。間取りは購入時に理想と近いものを選べば良いのですが、立地や他の条件も考える必要があり、注文住宅ほど理想通りとはいきません。

ただしオーソドックスな間取りやハウスメーカーが考えた間取りは、万人受けする使いやすさがあります。理想通りが使いやすいとも限らないように、住んでみると良かったと思うこともありました。

手持ちの家具と合わない

建売住宅では設計段階に関わっていないため、手持ちの家具とサイズが合わないこともあります。わが家では洗面所で使っていた衣装ケースが合わなかったものの、使い勝手が良かったため造り付け収納の扉と棚を外してまでどうにか収めて使用し続けています。

それでも衣装ケースのように買い換えられる家具ならまだ良いのですが、思い入れのある家具や高価な家具であれば困ってしまうことになるでしょう。もしどうしても手放せない家具がある場合は「手持ち家具が置けるかどうか」を譲れない条件にすることをオススメします。

建築中の状況は分からない

建売住宅は既に完成しているため、建築中の様子は全く分かりません。手抜きを疑いたくはありませんが、うっかりでの施工ミスくらいならあるのでは?と不安になってしまいます。

わが家の購入した物件では外部による点検サービスが付いており、半年や一年、三年など定期的なチェックを受けることができます。また万が一何かあっても、地元工務店のため気軽に相談できるのが決め手でした。

定期点検が付いていなかったり、どうしても心配な場合は住宅診断士による「ホームインスペクション」というサービスもあるので、利用を検討してみてください。

後悔しないために押さえておきたいポイント

建売住宅の購入経験を通して感じた「後悔しないために押さえておきたいポイント」についてご紹介します。

自分たちの予算を把握する

まず第一に、自分たちの支払える金額を見積もる必要があります。私たちは結婚から住宅購入までの7年間で計3回、お金に関する無料相談を利用しました。どれも無料で本格的なマネープランを作ってもらえ、住宅購入時にはとても役立ちました。ライフプランは人によって違うからこそ、節目でしっかり確認することと、夫婦間での情報共有を兼ねて無料相談を活用するのがオススメです。

希望条件と譲れない条件を書き出す

住宅を探すときには希望の条件があると思いますが、優先順位だけでなく「どうしても譲れない条件」も大切です。特に建売住宅は100%希望通りとはいかないため、希望条件と譲れない条件を分けて考えることが購入後の後悔を減らすコツです。

注文住宅の建物も見る

予算の都合で建売住宅を希望していると「注文住宅はどうせ買えないし」とハウスメーカーを避けてしまうかもしれません。

確かに住宅展示場にある家は豪華すぎるぐらい立派な建物ですが、断熱材や工法などを知ることができます。また分譲地ではもう少し現実的な、モデルハウス代わりの建売を見学できることも。

色んな家を見るうちに欲しいと思う設備や優先したい条件、妥協できるポイントもハッキリしてくるので、注文住宅の見学も良い経験になると感じました。

まとめ*しっかり準備で後悔のない住宅購入を

住宅購入は重視する条件が人それぞれ違うからこそ、後悔しないための前準備が大切です。理想の家を建ててもお金に悩まされるのは嫌ですが、必要以上に節約しすぎても住み始めてから不満を感じることになります。

ポイントを押さえてしっかりと準備をしておけば、良いハウスメーカーや住宅と出会ったときに後悔のない選択ができると思います。特にお金の話は大切にもかかわらず中々向き合う機会がないので、家の検討をきっかけにぜひマネープランの相談をしてみてください。

また、建売住宅の中でもハウスメーカーや工務店の建売住宅が意外とお得でオススメです。詳しくは前記事で解説しているので、まだでしたらぜひ読んでみてくださいね。

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