理科や社会は暗記科目と言われることもありますが、体験や経験をしておくと理解が深まり楽しめる科目です。そのため子どもに色んな体験をさせたい!と考え、朝顔の色水実験をしたり星の観察に挑戦したことも。
しかしまだ難しかったりと、興味を持ってもらうのは中々難しいと感じます。そんな時に、Z会の低学年ではカンタンな実験ができると知り受講を始めることにしました。
この記事では実際に受講をした小3中学受験コース「理科」の体験談を中心に、小1・2小学生コースの「経験学習」、小3中学受験コース「社会」についてもご紹介します。
低学年の子に理科や社会に興味を持ってもらう土台作りとしてはもちろん、Z会では違う学年のコースも受講できるため、「理科に苦手意識があるけど実験ならやりたいかも」と思う他学年の方にもオススメです。
Z会の通信教育とは
Z会(ゼットかい)は創立90年以上の通信教育です。幼児コースから小・中・高、大学生や社会人向けの英語コースまであり、私自身も高校生の時に受講していました。
入会金が不要なうえほとんどのコースは1教科・1ヶ月だけの受講も可能なので、習い事や生活のペースに合わせて学ぶことができます。(※受講中止には締め切りがあり、期間内での手続きが必要です)
幼児・小学生向けコースは「付録やおもちゃは少なくシンプルな教材」「考える力や学習習慣が身に付く」、小学生では「教科書よりもすこし発展的な問題」が特徴。わが家では英語も受講中ですが、リスニングやスピーキングだけでなく「書く力もしっかり身に付く教材」だと感じました。
Z会の小学生はコースが3つ
Z会の小学生向けコースは大きく分けて3つあります。
小学生コース
【小学生コースの小1・2】は、「国語」「算数」「経験学習」「英語(デジタル教材)」「プログラミング学習(デジタル教材)」のセット学習です。オプションで「みらい思考力ワーク」も受講することができます。
【小学生コースの小3~6】は、「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」「思考・表現力」「プログラミング学習」を1教科から受講できます。(プログラミング学習は、学年と受講科目によっては申し込み・追加費用不要で受講可能)さらに科目によって難易度が2段階から選べたり、高学年では公立中高一貫校の適性検査や作文のコースも設定されています。
タブレットコース
タブレットコースは全学年セット受講のため、単科受講はできないものの費用が最も安くおトク。3科目以上受講するなら、全部セットのタブレットコースの方が安くなります。
- 紙の教材にこだわらない
- タブレットを持っていたり購入の予定がある
- 小学生コースで3科目以上受講したい
という方は、タブレットコースもぜひ検討してみて下さい。
【タブレットコースの小1・2】は、「国語」「算数」「英語」「みらいたんけん学習」「プログラミング学習」のセット。一部科目では紙のワークブックもあり、鉛筆で書く練習もしっかりできます。
【タブレットコースの小3~6】は、「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」「未来探究学習」「プログラミング学習」のセットです。難易度は正答率などから自動で設定してもらえます。
中学受験コース
中学受験コースでは小1・2対象のコースはありません。また受験スケジュールに合わせてあるため、3年生は4月号スタートで1月号まで、4年生以降は2月号スタートのカリキュラムです。(途中受講や過去号の購入も可能)
【中学受験コースの小3~6】は、「国語」「算数」「理科」「社会」を1教科から、「要点集中プラン」か「トータル指導プラン」を選んで受講できます。また志望校の内容に沿った何難易度を選択できたり、6年生ではトップクラス校の頻出問題のコースなどもあります。
低学年では体験学習をできる科目がある!
Z会の教材の中には「体験学習」としてカンタンな実験ができる科目があります。
小学生コースの1・2年生「経験学習」
1・2年生の小学生コースはセット学習ですが、その中に「経験学習」という科目があります。3年生以降の理科と社会で学ぶ内容をベースに、1・2年生でも取り組める体験学習が受講できます。
中学受験コースの3年生「理科」「社会」
中学受験コースの3年生では本格的な受験勉強のが始まる前段階であり、その下地作りとして「理科」「社会」で実験や体験学習を受講できます。
受験コースは要点集中プランでも十分
実験を体験したいのがメインであれば「要点集中プラン」でも十分でした。一括払いであれば月々2,000円以下で受講できるため、かなりおトクだと思います。
例:12カ月一括払いの場合
- 要点集中プラン:1,870円/月
- トータル指導プラン:3,825円/月
Z会で経験学習を受講するメリット
Z会で受講できる実験はカンタンなものなので、受講せずに本などを参考にしてすることも可能です。私も受講前は「この内容で月額約2,000円は高いかな?」と迷ったのですが、実際に受講してみると次のようなメリットを実感しました。(わが家が受講した受験コースの小3理科の感想ですが、カリキュラムを見ると経験学習と社会も同じような感じです)
習慣的に続けられる
教材は毎月一か月分だけ送られてくるため、次が届くまでにやるぞ!というサイクルが作られます。本を読んで実験することと比べて、短期間にやりすぎたり、逆に本を見ただけで満足することがなくて良いと思いました。
学習につながる実験ができる
実験する分野は小学校で習う(習った)内容を元に作成されており、そのまま学習につながる実験ができます。色水を作ったとか工作をして楽しかっただけではなく、理解を深めるための体験として作られた教材です。
受験コース小3理科の実験*体験談
理科を受講したきっかけ
私と夫は理系で、理科やそれに関することが大好きです。そのため子どもにも興味を持ってほしいと考え、自宅で朝顔の色変化や結晶づくりなどカンタンな実験をしたこともありました。
しかし当の本人は歴史が大好きで、理科はイマイチ。もちろん歴史に興味があるのも良いことですが、もう少し理科にも関心を持ってほしいな、と思うことも。
そんな時にZ会で理科の実験を受講できること、しかもちょうど3年生対象なことを知り申し込みました。
要点集中プランは月に3回でOK
今回わが家が受講した「要点集中プラン」は、実験1回と演習問題2回の合計3回分です。実験に多少時間がかかることもありますが内容は難しくなく、演習問題も15分ほどで終わります。小学生コースで受講している英語と比べて、内容的にも時間的にも負担が軽いと感じました。
材料集めは少し大変な時も
Z会の教材として届くのは、実験のやり方と解説動画のみ。そのため実験で使う材料は自分で揃える必要があります。次の月で使う材料は前の号で予告はされていますが、購入する必要があったりなかなか見つからないことも。
例えば今回受講した5月号では、紫キャベツを使って色の変化を観察する内容でした。しかし紫キャベツが近所の2軒のスーパーにはなく、大き目のスーパーでようやく見つけられました。
ただ紫キャベツの代用として調べた、なすの皮やぶどうジュース、ブルーベリージャムも用意して一緒に実験することに。せっかくの体験学習なので、他の紫色のものはどうなのか?と調べるもの面白かったです。
理科に興味を持つようになった!
半年近く受講していると、実験でやったことと身近なことがつながる場面が増えてきました。以前よりも関心を持って、不思議に感じたことの仕組みを考えたり調べたり、図録を読んだりするように。
学校の勉強とリンクした内容であること、毎月コンスタントに実験を続けたことが良かったのかなと思います。また実験を行った手順などを他のことに応用することもあり、経験のひとつとして受講して良かった!と感じました。
こちらの図録は2年生の冬ごろ「理科の勉強で参考になるかな」と購入したものの、少し読んでそれきり開かれなかったものです。それから半年以上たって、気になることがあると調べたり参考にしたり、暇なときに読むほど関心を持つようになりました。
Z会で経験学習を受講する際の注意点
大人のサポートが必要
教材の内容自体は難しくありませんが、実験の材料をそろえたりするのに大人のサポートが必要な場合があります。慣れてくると実験を含めてほぼ一人でできるようになる月もありますが、完全に一人でできるわけではありませんでした。
実験好きには物足りないかも
教材は小学校で習った内容を元にした体験学習なので、実験が好きで本を読み自分で実験してきたような子には物足りないかもしれません。
その場合は実験を目的にするよりも、添削問題や演習もしっかり出題されるトータル指導プランで理論を補強する方がオススメです。
学研の「科学」との違い
私自身は子どものころ「学研の科学と学習」を受講しており、とても楽しかった思い出があります。しかし2010年に休刊、その後2022年に復刊しましたが、学年に合わせて毎月発売されているわけではありません。
今回似たような教材がないか探す中で、Z会の体験学習と出会いました。この記事を読んでくださっている中にも同じような方がいるかな?と思い、違いを軽くご説明しておきます。
Z会は付録がなく勉強要素が強い
Z会の毎月届く教材はあくまで勉強がメインの冊子であり、付録もつきません。勉強の延長に実験を取り入れたような教材です。
学研では付録がメインで本も勉強とは関係のない内容まで充実していました。そのためそのイメージがあると全く違うと感じてしまうと思います。
ただ復刊した「学研の科学」は実験キットのようなセットで、買い切りです。もちろん相変わらずワクワクするキットですが、内容によっては学校の学習とは関連が薄いものも。
そのため学習のベースやきっかけづくりとしてはZ会、興味のある実験をやりたいのであれば学研の実験キットを購入、という使い分けが良さそうです。
「子供の科学」との違い
雑誌「子供の科学」は創刊100周年を迎えた、歴史ある子ども向けの科学雑誌です。私は学研の科学と学習を卒業した後の中学生以降に読んでいました。
「子供の科学」は毎月発売されている雑誌で定価も770円なので、Z会の教材と比較して安く購読しやすいのが魅力です。ただ対象年齢の「小学生中学生」の割には難しい内容だと思います。2年前に購入してみたもののやはり難易度が高く、そのため今回のような「理科に興味を持ってほしい」目的の場合には向かないレベルでした。
すでに理科や科学が大好き!だったり、興味のある特集の場合には読み応えがあってオススメです。わが家では高学年くらいになればまた購入したいと思います。
まとめ
理科に興味をもつきっかけづくりになれば、と受講した小3中学受験コースの「理科」。即効性はなかったものの、毎月楽しく実験をし半年後には効果を感じられる結果となりました。
しっかり勉強!というイメージのあるZ会ですが、学校で習う内容をベースにうまく子どもの興味を引き出してくれる実験内容だったと思います。似たようなカリキュラムとしては、小1・2小学生コースの「経験学習」、小3中学受験コースの「社会」もあるので、深めたい学習に合わせて受講できます。
無料の資料請求では内容の一部を見ることができるので、お子さんと一緒にぜひ検討してみてください。