寒い冬に欠かせない、防寒の機能性インナー。暖かくて便利な反面「かゆくなる」「乾燥がつらい」と感じたことはないでしょうか。
私は子どもの頃からアトピー性皮膚炎で乾燥肌。以前はユニクロのヒートテックを着ていたのですが、しっかり保湿しても乾燥してしまう状態でした。
そんな時に出産祝いでもらい出会ったのが、ベルメゾンの「ホットコット(Hotcott)」。ヒートテックとあまり変わらないお値段なのに乾燥しにくく、気づけば買い替えながら10年以上、冬の定番として使い続けています。
この記事では実際に長年使ってきた私と、今年からホットコットデビューした夫の体験をもとに、ホットコットの良かった点・気になる点をまとめてみました。
↑本記事の商品リンクは、ホットコットの送料無料ラインが低い順にしています。
ベルメゾンのホットコット(Hotcott)とは?
ホットコットは、通販ブランド「ベルメゾン」が展開している、冬向けの機能性インナー(防寒あったか肌着)です。
ヒートテックのような化学繊維メインのインナーとは違い、ホットコットは綿をたっぷり使った「綿混素材」が大きな特徴。公式サイトでも「暖かさ」と「肌へのやさしさ」を両立したインナーとして紹介されていて、乾燥しやすい冬の肌を考えて作られています。
累計1,600万枚以上売れているロングセラー
ホットコットはベルメゾンの商品の中でも特に人気が高く、シリーズ累計の販売枚数は1,600万枚以上(※2011年5月~2025年7月31日)。2011年の販売が開始されて以降、長年リピートしている人が多い安心のロングセラー商品です。
綿95%シリーズでも十分快適
ホットコットは綿95%のシリーズの他に、縫い糸まで綿100%の敏感肌さん向けや裏起毛タイプもあります。しかしベーシックで価格もお手頃な「綿95%シリーズ」でも、十分快適!わが家が愛用しているのもこのシリーズです。
ホットコットを使い始めたきっかけと感想
私のホットコットとの出会いは、友人からの出産祝いとして授乳対応タイプを頂いたことでした。様々な出産準備をしていたものの冬のインナーまでは考えておらず、とても有難かったのを覚えています。
そしていざ使い始めると、肌にやさしく乾燥しない、かゆくならない使い心地にびっくり。それからは通常タイプも追加購入し、毎年冬の定番インナーとして使い続けるようになりました。
ホットコットの特徴とメリット
乾燥しにくく、かゆくなりにくい
ホットコットの大きな特長は、綿を95%使った素材であること。綿なので肌に触れたときの刺激が少なく、チクチクしないやさしい着心地です。
さらに吸湿性が高く通気性が良いのでムレにくく、肌のうるおいを逃がしにくいのもポイント。ちょっと体を動かして汗をかいた後でも、違和感なく快適に着続けられます。
温かく静電気も起きづらい
公式の説明によると、吸湿発熱綿の効果で化繊インナーよりも約+1℃ あたたかいそうです。実際に着た感想としても、十分なあたたかさを感じます。
また綿混素材を使っていることで、冬に気になりやすい静電気が起きにくいのもメリット。寒い季節でもストレスなく着られるインナーとしてオススメです。
種類・デザインが豊富
ホットコットは大きくわけて4種類のシリーズがあります。
厚みの違いや袖丈のバリエーションもあり、「しっかり防寒したい」「重ね着しやすいものがいい」など、用途に合わせて選べるようになっています。
またレディースだけでなく、メンズ・キッズサイズも展開されており、サイズ展開も豊富。授乳対応タイプもあるので、家族みんなで長く使うことができます。
買い替えやすい価格でコスパが良い
ホットコットは他の機能性インナーと比べても、手に取りやすい価格帯で販売されています。特に綿の割合が高いインナーの中では、調べた範囲内で最安値でした。(ただしホットコットは同じシリーズでもデザインによって価格が異なります)
主な防寒機能性インナーの素材と価格*比較表(2025年12月調べ)
| 商品名 | 素材 | 税込価格(メンズ価格) | |
| ユニクロ | ヒートテック | 化学繊維100% | 1,290円 |
| ベルメゾン | ホットコット | 綿95% | 1,290円(1,590円) |
| 無印良品 | あったかインナー | 綿100% | 1,490円 |
| ワークマン | メリノウール100 | ウール100% | 1,900円 |
| ユニクロ | 極暖ヒートテック コットン | 肌面は綿100% | 2,290円 |
| グンゼ | 冬の綿100% | 綿100% | 2,420円(2,530円) |
消耗品になりがちなインナーでも、無理なく複数枚そろえやすいのは大きなメリットです。
他の機能性インナーと比較した感想
ユニクロのヒートテック、ベルメゾンのホットコット、無印良品のあったかインナーと比べた使用感(体験談)をご紹介します。感じ方に個人差はあると思いますが、夫婦で試した結果メンズ・レディースともに同じ感想でした。
| 素材 | 価格 | 使用感 | 耐久性 | |
| ユニクロ ヒートテック | × | ◎ | ×~△ | ◎ |
| ベルメゾン ホットコット | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
| 無印良品 あったかインナー | ◎ | 〇 | △ | × |
※評価は私と夫が実際に使った主観的な感想です
ユニクロ・ヒートテック
素材 ×(化学繊維100%)
素材として化学繊維自体が悪いわけではないが、ヒートテックの場合は乾燥と静電気が気になるためこの評価。
価格 ◎(1,290円)
セールタイミングが分かりやすく、時には990円になるため最安値。ネット通販、実店舗ともにありお試し購入もしやすい。
使用感 ×~△
肌を保湿しても乾燥が気になり、かゆくなってしまう。乾燥肌の妻は20代後半時点で使用を断念、普通~強い肌の夫も30代後半になり乾燥が気になるように。
耐久性 ◎
ヒートテックの寿命は公式で3年とあるように長持ちする。3年以上経ってもあまり劣化を感じにくく、気づけば10年近く使っていたことも。
ベルメゾン・ホットコット
素材 〇(綿95%)
綿100%ではないが気にならない。保温性やフィット感を考えると、ちょうど良いと思う。
価格 〇(1,290円 1,590円)
メンズはレディースよりも価格が高いのが残念。ポイント還元やタイミングによって15~20%値引きキャンペーンがあるものの少し分かりにくい。実店舗がなくネット通販のみ。
使用感 ◎
乾燥はゼロではないものの気にならないレベル、かゆみも感じなくなった。温かく着心地に全く不満がない。わが家の使用環境では静電気も起きていない。
耐久性 〇
新品時はフィット感が強く一度着ると少し伸びる気がする(レディース)が、その後の劣化は感じない。ヒートテックほどではないものの、複数枚のローテーションで2~3年は使用できる印象。
無印良品・あったかインナー
素材 ◎(綿100%)
使用感や耐久性にデメリットはあるが、機能性インナーで綿100%なのはすごい。どうしても化学繊維を受け付けない方向け。
価格 〇(1,490円)
価格は機能性インナーとしては〇、綿100%としては最安の価格帯で◎。無印良品週間であれば10%オフ(1,341円)になるが、不定期なうえ春と秋開催が多いので欲しいタイミングと合いづらい。
使用感 △
ユニクロやベルメゾンと比べて肌にフィットしにくいうえ、厚みがあるように感じる。その割に温かさもイマイチ、かゆみはないものの着ていて違和感があった。
耐久性 ×
数回着ると伸びてしまった。フィットしないため温かさを感じにくく、早い段階でメンズ・レディースともに着用しなくなった。(2024年製品)
ホットコットのデメリットや注意点
ぜひオススメしたいホットコットですが、デメリットや注意点もあります。
サイズ感が合わない人もいる
ホットコットは種類やデザインが豊富な一方で、口コミを見ると「思ったよりぴったりめ」「脇がやぶれる」「丈が短い」など、サイズ感に関するイマイチな意見も。
公式サイトでもアイテムごとにフィット感が異なるため、レビューやサイズ表を確認して選ぶのがおすすめとされています。レディースはワンサイズ上を検討する人も多い印象でした。
ちなみに私はヒートテックでLサイズのところをホットコットはLL、夫はユニクロと同じLサイズでちょうど良いサイズ感です。
またレディースの丈は着た時はピッタリですが、動くと上がってくるように思います(身長158cm)。冬はいつもボトムスにインするので気になりませんが、インしない方には短く感じるかもしれません。
金額やサイトによって送料がかかる
ベルメゾンは実店舗がなくネット通販やカタログ注文のみですが、注文サイトや合計金額によって590円の送料が発生します。そのためホットコットを1枚だけ購入したいと思っても、送料がかかり割高になってしまうのです。口コミでも「まとめ買いしたほうがお得」といった声が多く見られました。
| ベルメゾン | 7,990円(税込)以上で送料無料 |
| amazon | ー |
| 楽天 | 3,980円(税込)以上で送料無料 |
| yahoo | 7,990円(税込)以上で送料無料 |
※離島・一部地域では条件や送料が異なるため、各サイトにてご確認ください。
楽天は送料無料ラインが3,980円と低く、ポイント還元も多いのでわが家はいつも楽天で購入しています。ベルメゾンでは日用品なども扱っているため、複数枚のまとめ買いをしたり、子供服やタオルなどと一緒に注文しています。
「以前より悪くなった」というレビューは本当?
大人気のホットコットですが、2024年ごろから「以前よりも生地が薄い」「縫い目が硬い」「数年前と別物のように悪くなった」というレビューが見られるようになります。
実は私のホットコットは2021年に購入したもので、すっかりクタクタになっていたもののこの口コミがあったので昨年は購入を控えていました。しかしさすがに限界、でも他の機能性インナーは合わない、というわけで2025年に購入することに。
実際に使って感じたこと
実際に使ってみると、以前との差がない使用感で変わらず良いように感じました。生地の薄さは分からないものの、程よくフィットして温かいので問題なし。
縫い目に関してはヒートテックと比べると元々伸びにくい素材だと感じていたため、それが人によっては合わないと感じるのだと予想されます。
正直「以前と別物に悪くなった」ということは感じませんでした。またホットコット(メンズ)を初めて使った夫も、「温かいのにかゆくならなくて良い!」とのことでした。
余談ですが私は肌が弱いため、ヒートテック時代から肌着は裏返しにして縫い目が外になるよう着ています。綿100%を試すほどではないけど、縫い目が気になる、、という方は試してみてください。
またホットコットには縫い目まで綿100%で外縫い仕様のシリーズもあります。価格は高くなりますが、気になる方はこちらを試してみるのもオススメです。
まとめ*ホットコットはかゆくなりにくく、コスパも良い
ベルメゾンのホットコットは、暖かさと着心地を両立できる機能性インナーで、価格も良心的。「暖かいけれどかゆい」「乾燥するのは仕方ない」そんな冬の機能性インナーの悩みを感じている方にこそ、一度試してみてほしいインナーです。
もちろん、サイズ感や送料などの注意点はありますが、乾燥肌・敏感肌でヒートテックが合わなかった私にとって、ホットコットは10年以上使い続ける定番インナーになりました。かゆくなりにくい冬のインナーを探している方の参考になれば嬉しいです。
