子どもの歯の矯正いくらかかった?総額費用と期間*わが家の体験談

子どものこと

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子どもの永久歯が生えてくると、気になるのが歯並びです。生えてきた歯が斜めだったり隙間が広い場合、歯の矯正(歯列矯正、歯科矯正)を考える方もいるのではないでしょうか。

わが家でも子どもの上の前歯が斜めに生えてしまい、歯列矯正をすることに。しかし矯正は原則保険適用外、何十万円もかかると言われる子どもの歯の矯正。一体いくらかかるの!?と気が気じゃありませんでした。

この記事では息子が8歳8か月から行った歯列矯正の、床拡大という種類の体験談を書いていきます。あくまで歯科医の指導に従って行った、個人の体験談であることにご留意ください。

※実際の矯正器具や歯(ぼかし入り)写真を小さく載せています、苦手な方はご注意下さい。

子どもが歯の矯正を始めた経緯

乳歯時代はキレイだった歯並び

うちの子は永久歯が生えてきた6歳ごろから、近所の歯医者へ年3~4回の定期健診に通い始めました。まだほとんど乳歯だった頃は「最近の子にしては歯並びがとてもキレイ!」と絶賛されるほど良かったのです。そのため、まさかその後歯列矯正をするとは思ってもいませんでした。

上の永久歯が横と奥にナナメ

上の前歯の永久歯が生えてきたのは8歳ごろ、周りの子と比べると少し遅め(歯医者さん的には標準内)でした。生え始めはみんな、前歯の間隔が開いている「すきっ歯」状態。そこから徐々に動いて並ぶ、ということを知っていたため特に心配はしていませんでした。

しかし、よく見ると横方向(x軸)だけでなく奥(y軸)方向にも斜めです。あれ?これは正しく動くの?と不安に感じていると、「歯列矯正の可能性もありますね」と歯医者さんに言われてしまいます。結果として、8歳8か月から矯正を始めることになりました。

歯列矯正0ヶ月目

床拡大という矯正方法

子どもの歯列矯正は多くが健康保険適用外になる症例のため、何十万円もかかると言われています。「車買えそうなほどかかった」という恐ろしい体験談を読み覚悟をしていましたが、提案された矯正方法は「床拡大(床装置、床矯正)」というものでした。

この矯正方法は自分で器具を着脱できるので負担が少なく、食事もスムーズにできます。進み具合にもよりますが、自分で少しずつ器具の間隔を広げていく矯正です。そしてなにより費用が他の方法よりは安く、30万円で収まりそう、というメリットが!(それでも高額ですが・・・)

上の歯にしか使えなかったり出っ歯には不向きという条件があり、使える症例は限られるものの、うちの子の状態にはピッタリだというお話でした。

1段階目の歯列矯正(床拡大)器具

矯正開始までの流れ

「高学年までに矯正が必要かも」と言われてから約半年後の夏休み、歯の状態と長期休みというタイミングが合ったようで「急ですが矯正を始めましょう」ということに。型取りをし、その型で作った歯の模型に合わせて矯正器具が作られる流れで、開始までは2週間ほど時間が空きました。

ちなみにこの型取りは柔らかいガムのようなものを上の歯全体に詰めて硬化を待つのですが、息子はこれが苦手でした。矯正の2段階目も型取りが必要なため、どうにか頑張って我慢していました。(歯の状態によっては3段階目もあるようです)

歯の矯正中の生活

歯科医に指定されたペースで回し広げます
調整用の部品は小さいのでキーホルダーを付けました

日中は以前と変わらない生活

床拡大の器具は子どもが自分で着脱できるので、食事の際は外すことができます。また歯科医の方針にもよりますが、わが家の担当医は就寝時メインで付ける方針でした。着用時間が長いほど効果があるものの、学校や外出先で着脱すると破損や紛失が多く、就寝時だけでも効果はある、のが理由だそうです。

このおかげで歯列矯正中でも食事に気を使うこともなく、日中は以前と同じように過ごすことができました。子ども自身も矯正にストレスを感じず、無理なく続けられたのも良かったです。

就寝中よだれが垂れる

デメリットに感じたのは、寝ている間に出るよだれが増えたことです。仕方がないことですが、ほぼ毎日、必ずと言っていいほど結構な量のよだれが布団やまくらに垂れてしまいます。シーツを毎日洗うのも大変なので、枕とその周辺はバスタオルでカバーしていました。

ただ矯正が2段階目に入った頃から、慣れなのか、そこまで多くはない(が、矯正前より多い)くらいに落ち着きました。

洗浄剤の使用はときどき

矯正器具は毎晩使い、翌朝軽く歯ブラシで洗います。そして週に1回ほど洗浄剤を使用すれば良い、とのことでした。

しかしわが家では最初こそ頑張って洗っていたものの、冬になると面倒で、、毎朝子ども自身が水でサッと洗うだけに。その代わり3日に1回ほど洗浄剤を使用し、その後ブラシで磨くサイクルに落ち着きました。

洗浄剤はマウスピース用もありますが、入れ歯用でも良いとのことで安くて買いやすい入れ歯用のポリデントを使いました。洗浄後はミントの香りがほのかに残りますが、子ども曰く「着用すると気にならない」そうです。

A5(A4の半分)サイズの紙をさらに半分に折って箱を作ると、ポリデントにピッタリでした!

気を付けること

気を付けることとしては、「紛失」「破損」です。幸い紛失は経験せずに済みましたが、外出中も着用する方針の場合に起こりうるそうです。例として「食事のために外して、ティッシュでくるんでポケットやカバンへ。でもそのまま忘れて捨てちゃったかも、、」なんてことも。

紛失の場合、型取りは不要なものの新たにもう一つ作成するため、余分に数万円もの費用が発生します。そして破損については、2度やってしまいました。

歯の矯正中にあった破損トラブル

矯正器具の奥歯部分が割れた

矯正を始めて3日目、着用する際にしっかり固定しようと強く噛んでしまい、器具の奥歯部分が欠けてしまいます。旅行中のことでどうしようか困りましたが、よく見ると使用に影響がなさそうだったため自己判断で使用を継続。お盆休みを挟み約1週間後ようやく歯科医で修理と診察を受けられました。

この破損は欠けた部分を保管しており接着できたので修理費用がかからず、破損個所も矯正への影響がない部分で問題なく済みました。

割れて付けた奥歯部分

前歯のワイヤーが曲がった

矯正にすっかり慣れてきた2ヶ月すぎ、今度は器具の前歯ワイヤーが私の服にひっかかり曲がってしまいます。笑って前歯が見えていた息子に、私が軽くぶつかってしまったのが原因でした。

さすがにこれでは歯の固定ができず、使用を中断。翌日すぐに歯科医で診てもらうと、「歯が予定よりも早く動いているので、修理ではなく2段階目へ入りましょう」という展開に。そのため今回も運良く修理費用はかからず、予定していた2段階目の前倒しで済みました。(とはいえワイヤーを戻すだけなので、修理費用はかからなかったと思います。)

ちなみに1段階目の器具を改造しての作成だったので、2段階目の作成中は1週間は矯正がお休みです。久しぶりに就寝中よだれの垂れない期間となりました。

2段階目の歯列矯正(床拡大)器具

歯の矯正にかかった費用と期間

※歯列矯正は自由診療であるため、まったく同じ治療を行った場合でも歯科医院によって費用が異なります。また矯正にかかる期間は個人差が非常に大きいため、あくまでわが家のケースの体験談としてお読みください。

矯正費用の内訳と詳細

  • 1段階目 192,500円         
  • 2段階目 33,000円      
  • 診察 500円×10回
      (約7か月間)

  合計:230,500円

  • 歯科医より詳細な価格表をいただいておりますが、自由診療ということもあり段階ごとの金額でまとめています
  • 矯正中は状況によって調整のための診察と、調整とは別に検診が月に1回の頻度でありました
  • 診察費用は子どもの医療費助成制度のため1回500円でした
  • 子どもの医療費助成制度の対象や金額はお住まいの自治体によって異なります

矯正中は診察回数が増えたので診察費用も増えましたが、矯正自体は20万ちょっとで済みました!「子どもの歯列矯正にかかった金額」としてはかなり安く抑えられたと思います。

ちなみにネットで調べた床拡大の相場は20~40万円くらいでした。わが家は大きな破損や紛失、3段階目の矯正をしなくて済んだことで、床拡大の中でも低めの金額だったと推測されます。(住んでいるのが都市部ではなく地方なので、そういった関係もあるかもしれません)

矯正にかかった期間

  • 1段階目  約2ヶ月         
  • 2段階目  約2ヶ月
  • 固定期間 約3ヶ月

  合計:約7か月

(2段階目の時期に風邪等のため計5日ほど使用休止)

歯列矯正0ヶ月
歯列矯正2ヶ月
歯列矯正4ヶ月
歯列矯正7か月

ほとんどの方は、矯正にかかる期間が1年~1年半くらいだそうです。しかし息子の場合はかなり早いスピードで矯正が進み、4か月で歯の移動は完了、7か月で全てが完了しました。位置の完了後もまだ歯が伸びていたことと、すぐに矯正を止めると戻る方に動いてしまうため、固定期間としてもう3ヶ月矯正を続けました。

歯医者さんの話によると歯の動くスピードは個人差が大きく、早く終わるタイプがいるそうです。逆になかなか進まず、1年半経っても歯の移動が完了しない子も稀にいるとのお話でした。

歯の矯正は医療費控除ができる

高額になってしまう歯列矯正ですが、歯医者で進められる子どもの歯列矯正は医療費控除の対象になる場合が多いです。

医療費控除とは、1年間で支払った医療費(家族分を合算)が合計が10万円(または総所得金額の5%)を超える場合、確定申告をすることによって控除を受けらえるというもの。簡単に言うとお金の一部が返ってきます。

具体的にいくら返ってくるのか?は年収(所得額)によって違うため、参考金額については検索してみてください。ただし治療中に年をまたぐと、それぞれの年に支払った医療費の額が、各年分の医療費控除の対象となり合算はできません。

まとめ

わが家の歯列矯正にかかった費用は23万円と、相場よりも安く済んだ結果となりました。とはいえ人によって最適な矯正の方法は異なり、誰もが同じ床拡大を使えるわけではありません。また器具の破損が軽かったり期間が短かったなど、運の良かった要素も大きいです。

ただ私自身が子どもの矯正についてネットで調べる中で、実際の体験談はとても参考になりました。どの矯正方法になるか分からない段階でも心の準備ができますし、不安がる子どもには生活のイメージを説明することで安心して矯正を受けてもらえました

矯正自体はお金もかかりますが、終わってから振り返ってもやって良かったと思います。この記事も、同じように矯正の様子について調べている方の参考になれば幸いです。

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